当クリニックでは、低用量ピル(経口避妊薬)およびアフターピル(緊急避妊薬)の処方を行っています。それぞれの特徴と使用方法について詳しくご紹介します。
低用量ピル(経口避妊薬)
低用量ピルは、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲストーゲンを含む合剤です。この2つが組み合わさった合剤が低用量ピル(経口避妊薬)です。
特徴
- 避妊効果が高い
- 月経痛や子宮内膜症の症状の改善
- 子宮体がんや卵巣がんの発症リスクの低減
低用量ピルは、ホルモンの含有量により高用量、中用量、低用量に分類されます。低用量ピルはホルモン量を最小限にし、副作用リスクを抑えつつ、避妊効果を発揮します。また、月経痛に対しては保険適用されているものもあります。当院では主にフリウェルULD・ドロエチを処方しています。
副作用
服用開始後1~2週間は、不正出血、頭痛、吐き気、めまいなどの症状がみられることがあります。長期服用の場合、定期的な血液検査が推奨されます。以下の方は低用量ピルの服用が禁忌です。
- 50歳以上または閉経後の方
- 35歳以上で喫煙されている方
- 妊娠中または授乳中の方
- 血栓症や心筋梗塞の既往歴のある方
- 高血圧症で薬物コントロールが困難な方
- 乳がん、子宮がんの患者
- 腎疾患、肝機能障害、心疾患、肺疾患のある方
- 前兆を伴う片頭痛をお持ちの方
- 医師がリスクが高いと判断した方
緊急避妊ピル
緊急避妊ピルは、望まない妊娠の可能性がある場合に用いられる薬です。当クリニックではレボノルゲストレル錠を処方しています。このピルは性行為後72時間以内に1錠服用し、妊娠阻止率は約85%です。
副作用
嘔吐や吐き気、下腹部痛、頭痛、倦怠感、不正出血などが報告されていますが、多くは一過性です。レボノルゲストレル錠を服用した後に妊娠が成立した場合でも、現時点で生まれてくる赤ちゃんに異常が見られるという報告はありません。
使用時の注意点
緊急避妊ピルは、次の月経が来ることで妊娠が成立していないことが確認できます。服用後3週間を過ぎても月経がこない場合は妊娠反応をして下さい。
当クリニックのサポート
当クリニックでは、低用量ピルと緊急避妊ピルの処方を通じて、女性の健康とライフスタイルをサポートしています。ピルの適切な使用と定期的なチェックアップは、女性の健康維持において非常に重要です。お悩みの際は、ぜひ当クリニックにご相談ください。