- 2026年7月27日
- 2026年7月25日
教えて!岩佐院長~【妊活】基礎体温からわかること:ガタガタでも大丈夫?見方のコツ~

こんにちは、枚方市香里園町にあるイワサクリニック院長の岩佐です。
不妊治療や妊活を始めるとき、まず最初に取り組むのが「基礎体温(BBT)」の計測ではないでしょうか。
毎日測っていると、「グラフがガタガタしてきれいに分かれない…」「これって排卵していないの?」と不安になる方も多いようです。
今回は、基礎体温から何がわかるのか、そして「理想的なグラフ」と「受診の目安」についてお話しします。
1. 基礎体温をつける最大の目的は?
基礎体温をつける主な目的は、「排卵が起きているか」と「黄体機能(妊娠を維持する力)が正常か」を確認することにあります 。
本来、女性の体温は月経周期に合わせて「低温相」と「高温相」の二相に分かれます。
- 低温相: 月経開始から排卵まで。期間には個人差があります 。
- 高温相: 排卵から次の月経まで。通常は約14日間で、期間にあまり個人差はありません 。
2. 「ガタガタ」でも大丈夫?チェックすべき2つのポイント
グラフが多少上下していても、あまり神経質になりすぎる必要はありません。
大切なのは、日々の細かい動きよりも、全体を通して以下の2つの条件を満たしているかどうかです。
- 温度の差: 低温相より0.3度以上上昇しているか
- 期間: 高温相が10日間以上続いているか
この条件を満たしていれば、たとえ多少グラフが波打っていても、基本的には排卵が起き、黄体機能も働いていると考えられます 。
3. 注意が必要な「グラフのサイン」
もし以下のような傾向がある場合は、「黄体機能不全」などの可能性が疑われます。
- 高温相が10日もたずにすぐ下がってしまう。
- 低温相と高温相の差がほとんどない(0.3度未満)。
こうしたサインがある場合は、お薬などでサポートすることで妊娠しやすい環境を整えることができます。
一人で悩まず、ぜひグラフを持って診察室で相談してくださいね。
4. 基礎体温を「タイミング」に活かすコツ
「排卵日が一番妊娠しやすい」と思われがちですが、実は統計的には排卵日を含めた排卵前5日間に3回の性交渉を持つのが、最も自然妊娠率が高いとされています 。
基礎体温で自分のリズムを把握しておくことは、この大切な時期を逃さないための大きな助けになります。
5. さいごに:測り忘れても、ガタガタでもOK!
基礎体温は、寝不足やストレス、測る時間のズレなどで簡単に変動してしまいます。
1日測り忘れたからといって、その月のデータが無駄になるわけではありません。
大切なのは継続して「自分の傾向」を知ることです。
「完璧なグラフ」を目指す必要はありません。まずは気楽な気持ちで、数周期分を目安につけてみてください。
グラフから見えるあなたの体のサインを、一緒に読み解いていきましょう。
当院では、第2・第4土曜日午後に、不妊の方のみを対象にした外来を行っています。
こちらからご予約ください。
イワサクリニック |枚方市 Web予約受付
岩佐弘一 プロフィール
ホルモン研究とガイドライン執筆の経験を、あなたの健康へ
大学時代より、女性の健康の要である「女性ホルモン」の研究に深く携わってまいりました。 その専門性を活かし、日本産婦人科学会の「低用量ピルガイドライン」や更年期女性に関する数多くの論文の執筆活動など、正しい医療情報の普及にも力を入れています。
