- 2026年8月10日
- 2026年8月6日
教えて!岩佐院長【妊活】~2人で受ける妊活。男性側の検査(精液検査)が大切な理由~

こんにちは、枚方市香里園町にあるイワサクリニック院長の岩佐です。
「妊活」と聞くと、どうしても女性が主体となって進めるものというイメージを持たれがちですが、実は不妊症の原因の約半分は男性側にもあると言われています。
今回は、なぜ妊活の早い段階で男性側の検査(精液検査)を受けることが大切なのか、その理由をお話しします。
1. 不妊症は「カップル2人」の問題です
不妊症とは、避妊をせずに普通の夫婦生活を1年間続けても妊娠に至らない状態を指します 。
1年間で約6割のカップルが妊娠すると予測される中で、なかなか授からない場合には、早めに原因を探ることが大切です。
受精が成立するためには、女性側の排卵や卵管の状態はもちろんですが、「精子の状態」が非常に重要な鍵を握っています 。
2. 精液検査でチェックする「3つの基準」
男性側の検査として最も重要なのが精液検査です。当院の基準では、主に以下の3つのポイントが正常範囲内にあるかを確認します。
- 精液量: 2ml以上
- 濃度: 20×10⁶/ml(2,000万個/ml)以上
- 運動率: 40%以上
これらは受精のために必要なパワーの目安となります。
もしこれらの数値が基準を下回っている場合、自然な受精が難しくなる可能性があります 。
3. 検査結果が「治療の近道」を決める
男性側の精子の状態を早期に知ることは、遠回りをせずに最適な治療法を選ぶために欠かせません。
精子の数や運動率によって、次のように治療のステップを検討します。
- タイミング法: 精子の状態が正常な場合 。
- 人工授精(AIH): 精子の数が軽度〜中度に減少している場合や、運動率が少し低い場合に検討されます。
- 体外受精(IVF): 精子の数が中度〜高度に減少している場合。
- 顕微授精(ICSI): 精子の数が極端に少ない、あるいは運動率が低い場合に、1個の精子を直接卵子に注入する方法です 。
このように、男性側の状態が分かれば、お二人にとって最も妊娠の可能性が高い方法を、最初から選ぶことができるのです。
4. さいごに:協力し合うことが「授かり」への第一歩
「自分に原因があったらどうしよう」と不安に思う男性もいらっしゃるかもしれません。
しかし、検査の目的は犯人探しではなく、「二人のこれからの時間をどう大切に使うか」を決めるためのものです。
特に妊娠の成功率は母体年齢に大きく左右されるため、時間はとても貴重です 。
早い段階で男性側も検査を受けることは、結果としてパートナーへの負担を減らすことにも繋がります。
ぜひ、お二人で手を取り合って最初の一歩を踏み出してみてください。
当院もしっかりとサポートさせていただきます。
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岩佐弘一 プロフィール
ホルモン研究とガイドライン執筆の経験を、あなたの健康へ
大学時代より、女性の健康の要である「女性ホルモン」の研究に深く携わってまいりました。 その専門性を活かし、日本産婦人科学会の「低用量ピルガイドライン」や更年期女性に関する数多くの論文の執筆活動など、正しい医療情報の普及にも力を入れています。
