• 2026年9月7日
  • 2026年9月4日

教えて!岩佐院長【インフルエンザ】~妊婦さんはインフルエンザワクチンを打てる?感染時のリスクと対策を産婦人科医が解説~

こんにちは。

枚方市香里園町にあるイワサクリニック院長の岩佐です。

今年はインフルエンザの流行が随分と早まっており、不安を感じておられる方もいらっしゃるかと思います。

今回は、妊娠中のインフルエンザ予防接種と感染時のリスクについて、気になるポイントをQ&A形式で分かりやすくお答えします。

Q1. 妊婦でもインフルエンザワクチンは打てますか?

A. はい、接種できます。むしろ日本産科婦人科学会でも強く推奨されています。

妊娠中は免疫力が低下し、インフルエンザにかかると重症化しやすいため、ワクチンでの予防がとても大切です。

国内で使われている注射のインフルエンザワクチンは「不活化ワクチン」という安全性の高いものです。胎児への悪影響や異常の発症率を高める心配はありませんのでご安心ください。

Q2. 妊娠中のいつ頃打つのがベストですか?

A. 妊娠の時期(初期・中期・後期)を問わず、いつでも接種可能です。

つわりや体調の波に合わせて、無理のないタイミングで接種するのがおすすめです。
なお、近年一部で導入されている「経鼻スプレータイプ(生ワクチン)」は妊婦さんには使用できませんので、必ず注射での接種をお選びください。

Q3. ワクチンを打つと赤ちゃんにも効果がありますか?

A. はい、お母さんから赤ちゃんへ免疫がプレゼントされます。

お母さんがワクチンを接種して作られた抗体は、胎盤を通じて赤ちゃんにも届きます。
これにより、まだ自らワクチンを打てない生後すぐの赤ちゃんをインフルエンザから守る効果が期待できます。

Q4. 妊婦がインフルエンザにかかると、どんなリスクがありますか?

A. お母さんの重症化と、高熱による切迫早産などのリスクが高まります。

  • お母さんへのリスク: 妊娠中は肺が圧迫され酸素需要も増えるため、気管支炎や「肺炎」などを併発して重症化・入院するリスクが高くなります。
  • 赤ちゃんへのリスク: ウイルス自体が胎児に直接感染することは極めて稀です。しかし、お母さんが高熱を出し続けることで子宮収縮が起こり、切迫早産や早産のリスクが高まります。

Q5. かかってしまったかもしれない…どうすればいいですか?

A. 我慢せず、早めにかかりつけの産科または内科へ電話連絡の上、ご相談ください。

発症から48時間以内に適切なお薬(タミフルなど、妊娠中でも使える抗インフルエンザ薬)を服用することで、高熱の期間を縮め、重症化を防ぐことができます。

市販の解熱鎮痛剤を自己判断で飲むのは避け、必ず医師から処方されたもの(アセトアミノフェンなど)を服用してくださいね。

まとめ

妊娠中のインフルエンザ予防は、お母さん自身だけでなく、生まれたばかりの大切な赤ちゃんを守るためにも重要です。

接種時期や体調についてご不安な点がございましたら、いつでも診察時に主治医やスタッフへご相談ください。

当院では9月15日木曜日よりインフルエンザ予防接種の予約を開始いたします。接種開始は10月1日木曜日からの予定で接種費用は3,000円です。

本格的な流行の前にしっかり予防しましょう。

ご予約はこちらから イワサクリニック |枚方市  Web予約受付

岩佐弘一 プロフィール
ホルモン研究とガイドライン執筆の経験を、あなたの健康へ

大学時代より、女性の健康の要である「女性ホルモン」の研究に深く携わってまいりました。 その専門性を活かし、日本産婦人科学会の「低用量ピルガイドライン」や更年期女性に関する数多くの論文の執筆活動など、正しい医療情報の普及にも力を入れています。

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