- 2026年7月20日
- 2026年7月17日
教えて!岩佐院長~子宮頸がんの原因と予防策、HPVワクチンの効果や対象年齢は?~

枚方市香里園町にあるイワサクリニック院長の岩佐です。
「子宮頸(けい)がん」という言葉は聞いたことがあっても、自分にどう関係しているのか、ワクチンはどうすればいいのか、疑問や不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
今回は、当院の診察室や窓口で患者様からよくいただくご質問をQ&A形式で分かりやすくまとめました。
ご自身や大切なご家族の健康を守る参考にしてください。
Q1. 子宮頸がんって、どんな病気ですか?
A. 子宮の入り口(頸部)にできるがんで、原因のほとんどが「HPV(ヒトパピローマウイルス)」というウイルスの持続感染です。
HPVは性交渉を経験したことがある女性なら、一生に一度は誰もが感染するごくありふれたウイルスです。特別なことではありません。
通常は免疫力によって自然に消えていきますが、一部の人でウイルスが消えずに残り(持続感染)、数年から十数年かけてがん化することが分かっています。
Q2. 子宮頸がんになりやすい人、リスクが高い人はいますか?
A. 誰でも感染のリスクはありますが、「定期検診を受けていない方」はリスクが高まります。
初期の子宮頸がんはまったく自覚症状がないため、検診を長年受けていない場合、「前がん病変(がんになる手前)」の段階で見つけるチャンスを逃してしまい、リスクを放置することになってしまいます。
Q3. HPVワクチンを打つと、どれくらい予防できますか?
A. 現在の主流である「9価ワクチン(シルガード9)」を接種することで、子宮頸がんの原因の約80〜90%を防ぐことができます。
以前からあるワクチンよりも対応できるウイルスの「型」が増え、より高い予防効果が期待できるようになりました。
Q4. すでに性交渉の経験があっても、ワクチンは意味がありますか?
A. はい、十分に意味があります。
HPVには多くの種類(型)があります。すでにどれか一種類の型に感染していたとしても、ワクチンに含まれる「他の型」への新たな感染をしっかり防ぐことができるため、接種する価値は十分にあります。
Q5. 15歳未満だと、ワクチンの接種回数が少なくて済むって本当ですか?
A. はい、本当です。
9価ワクチンの場合、15歳未満(15歳の誕生日の前日まで)に1回目の接種を開始すれば、計2回で接種を完了できます。
15歳以上になってから接種を始める場合は、通常どおり計3回の接種が必要です。費用や通院の負担を減らすためにも、早めの接種をおすすめしています。
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HPV(子宮頸がん予防)ワクチンの予防接種について | 枚方市ホームページ
Q6. ワクチンを打てば、がん検診は受けなくてもいいですか?
A. いいえ、ワクチンを打った方も、20歳になったら2年に1回の「子宮頸がん検診」が絶対に必要です。
優れた9価ワクチンであっても、がんの原因となるすべてのHPVを防げるわけではありません。
また、前がん病変(がんになる手前の段階)で発見できれば、簡単な治療で済むことがほとんどです。
「ワクチンで感染を防ぎ、検診で万が一の芽を早く摘む」という二本の柱で対策することが、最も確実な予防法です。
子宮頸がんは予防が可能です
子宮頸がんは、原因と予防法が科学的にしっかりと分かっている「防ぐことができるがん」です。
「ワクチンについてもっと詳しく聞きたい」「そろそろ検診のタイミングかも」と思われた方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。
ご予約はこちらから イワサクリニック |枚方市 Web予約受付
岩佐弘一 プロフィール
ホルモン研究とガイドライン執筆の経験を、あなたの健康へ
大学時代より、女性の健康の要である「女性ホルモン」の研究に深く携わってまいりました。 その専門性を活かし、日本産婦人科学会の「低用量ピルガイドライン」や更年期女性に関する数多くの論文の執筆活動など、正しい医療情報の普及にも力を入れています。
