- 2026年10月19日
- 2026年10月15日
教えて!岩佐院長【低用量ピル】~喫煙者も使用できるピル「スリンダ錠28」とは?~従来のピルとの違いや特徴をQ&A形式で解説

枚方市香里園町にある産婦人科、イワサクリニック院長の岩佐です。
近年、ピルの新しい選択肢として注目を集めている「スリンダ錠28」。
今回は、スリンダ錠の特徴や、従来の低用量ピルとの違いについて、よくあるご質問(Q&A)形式で分かりやすく解説します。
Q1. スリンダ錠28ってどんなお薬ですか?
A. エストロゲン(卵胞ホルモン)を含まない、新しいタイプのプロゲスチン単剤ピル(POP)です。
スリンダ錠は、黄体ホルモン(ドロスピレノン)のみを有効成分とした錠剤です。
従来の低用量ピルとは異なり、卵胞ホルモンを一切含まないのが最大の特徴です。
毎日決まった時間に1錠ずつ服用する28日サイクルの薬剤で、従来のミニピルとは異なり排卵をしっかり抑制する作用があるため、従来の低用量ピルと同等の高い避妊効果が期待できます。
Q2. 従来の低用量ピル(OC/LEP)と何が違うのですか?
A. 「血栓症リスク」や「副作用の傾向」に大きな違いがあります。
主な違いは以下の通りです。
- 血栓症のリスク: 従来のピルで血栓症の原因とされやすいエストロゲンを含まないため、血栓症リスクが比較的低いとされています。これにより、これまで年齢(35歳以上など)や体質、喫煙習慣などでピルの使用を諦めていた方にも、新たな選択肢となります。
- 副作用の傾向: エストロゲンに起因する吐き気、頭痛、むくみなどの副作用が少ない傾向にあります。
Q3. 服用する上で注意するポイントはありますか?
A. 服用初期は「不正出血」が起こりやすい点に注意が必要です。
スリンダ錠はエストロゲンを含まないため、飲み始めの数ヶ月間は、予定外の出血やスポット出血がダラダラと続きやすいという特徴があります。
これはお薬の作用による一般的な経過であることが多いですが、服用を継続するうちに自然に減少していくことがほとんどです。
Q4. ほかのホルモン薬(ジエノゲストなど)とはどう違うのですか?
A. 承認されている「目的(適応症)」が異なります。
子宮内膜症や月経困難症の治療薬として保険適用で使用される「ジエノゲスト(ディナゲストなど)」も黄体ホルモン単剤の薬剤ですが、こちらは治療を目的としています。
一方、スリンダ錠は「避妊」を目的とした自由診療(自費)のお薬として承認されています。
まとめ
スリンダ錠28は、「血栓症リスクが心配で従来のピルが使えなかった方」や「エストロゲンによる副作用を避けたい方」にとって、非常に心強い選択肢となります。
当院では、患者様一人ひとりのライフスタイルや体質に合わせて最適な方法をご提案しております。ご興味のある方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。
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岩佐弘一 プロフィール
ホルモン研究とガイドライン執筆の経験を、あなたの健康へ
大学時代より、女性の健康の要である「女性ホルモン」の研究に深く携わってまいりました。 その専門性を活かし、日本産婦人科学会の「低用量ピルガイドライン」や更年期女性に関する数多くの論文の執筆活動など、正しい医療情報の普及にも力を入れています。
