- 2026年9月21日
- 2026年9月15日
教えて!岩佐院長~性感染症(STI)にかかるとどうなる?~

こんにちは。
枚方市香里園町にあるイワサクリニック院長の岩佐です。
「最近ニュースで梅毒の流行を聞くけれど、本当?」「感染したらどんな症状が出るの?」「検査って痛いの?」
今回は、患者様からよくいただく性感染症(STI/STD)に関する疑問について、Q&A形式で分かりやすくお答えします。
Q1. 最近、性感染症が増えているって本当ですか?
A. はい、本当です。特に「梅毒」の急増と「クラミジア」の高止まりが問題になっています。
ここ10年で梅毒の感染者は約10倍に増えており、特に20代女性の感染増加が目立っています。
また、国内で最も感染者が多い「性器クラミジア」も若い世代を中心に高水準で推移しています。
「特別な人だけがかかる病気」ではなく、誰もが直面する可能性のある身近な病気になっています。
Q2. 梅毒やクラミジアに感染すると、身体にどんな変化や症状が現れますか?
A. 病気によって症状が大きく異なります。特にクラミジアは「無症状」、梅毒は「時期によって症状が変わる」のが特徴です。
【クラミジアの主な症状】
- 女性の症状: おりものの量が増える・においが変わる、不正出血、生理痛に似た下腹部の鈍痛、性交時の痛みなど。
- 💡重要:女性の約7〜8割は「ほぼ無症状」です。 自覚症状がないまま体内で進行してしまうケースが非常に多いのが特徴です。
- 男性の症状: 排尿時の軽い痛みや違和感、尿道から透明〜白っぽいさらさらした液体(分泌物)が出る。
- のどへの感染: のどの痛みや違和感、腫れ(風邪の症状とよく似ています)。
【梅毒の主な症状】(段階的に変化します)
- 感染から約3週間後(第1期): 感染した場所(性器、口唇、お尻など)に痛みのない硬いしこりや潰瘍(ただれ)ができます。また、股の付け根のリンパ節が腫れることもあります。
- ⚠️注意点: 放置しても数週間で症状が自然に消えてしまいます。「治った」と勘違いしやすいですが、菌は体内に残り続けています。
- 感染から約3ヶ月後(第2期): 菌が全身に広がり、手のひらや足の裏、全身に赤い斑点(バラ疹と呼ばれるブツブツ)が出たり、発熱や倦怠感が現れます。これも放置すると一旦消えて潜伏期間に入ります。
Q3. 放置するとどうなりますか?将来に影響はありますか?
A. 放置すると、将来の「不妊症」や「お腹の赤ちゃんへの影響」につながる恐れがあります。
性感染症を治療せずに放置すると、菌が子宮の奥まで進み、以下のようなリスクを引き起こします。
- 不妊症・子宮外妊娠: 卵管が炎症を起こして詰まってしまう原因になります。
- 妊娠・出産への影響: 流産・早産のリスクが高まるほか、出産時に赤ちゃんへ感染(母子感染)し、障害や重い症状を引き起こすことがあります(先天梅毒など)。
- 他感染症のリスク増: 粘膜のバリア機能が落ちるため、HIVなど他の感染症にもかかりやすくなります。
Q4. 検査や治療って痛いですか?どんなことをしますか?
A. 検査は痛みの少ないものが中心です。治療も主にお薬の服用で済むことがほとんどです。
- 検査: 膣の粘膜を綿棒で優しくぬぐう検査(ご自分で採取も可能です)、うがい液の採取、採血(血液検査)などを症状に合わせて行います。
- 治療: 原因に合わせて「抗生物質」や「抗ウイルス薬」のお薬(飲み薬や注射など)を使います。
早期に発見できれば、多くの病気は後遺症を残さずすっきりと完治させることができます。
Q5. 治療中に気を付けることや制限はありますか?
A. パートナーと一緒にい治療をすることが重要です。
ご自身だけが治っても、パートナーが感染していると再びうつし合ってしまいます(ピンポン感染)。
Q6. デリケートな悩みなので、受診するのが恥ずかしいです…
A. 当院ではプライバシーに配慮し、女性医師による外来もございます。どうぞご安心ください。
性感染症は誰にでもかかる可能性がある身近な病気であり、決して恥ずかしいことではありません。
少しでも「もしかして?」と思う症状があったり、不安な行為があった場合は、放置せずお早めにご相談ください。
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東弥生医師のインタビュー記事
岩佐 弘一 院長、東 弥生 先生の独自取材記事(医療法人 イワサクリニック)|ドクターズ・ファイル
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岩佐弘一 プロフィール
ホルモン研究とガイドライン執筆の経験を、あなたの健康へ
大学時代より、女性の健康の要である「女性ホルモン」の研究に深く携わってまいりました。 その専門性を活かし、日本産婦人科学会の「低用量ピルガイドライン」や更年期女性に関する数多くの論文の執筆活動など、正しい医療情報の普及にも力を入れています。
