- 2026年5月9日
教えて!岩佐院長~妊婦さんのための「麻疹(はしか)」Q&A:大切な命を守るために

こんにちは、枚方市の産婦人科”イワサクリニック”院長の岩佐です。
現在、麻疹(はしか)の流行がニュース等で取り沙汰されていますね。
大阪府でも今年に入り14件の発生が報告されています(2026年第17週現在)
枚方市や寝屋川市周辺にお住まいの妊婦さんからも多くの不安の声が寄せられています。
そこで今回は、地域密着の産婦人科として、皆様からよくいただく質問をQ&A形式でまとめました。ご自身と赤ちゃんの安全を守るためのガイドとしてお役立てください。
Q1. 麻疹は普通の風邪とどう違うのですか?
A1. 感染力と重症化リスクが桁違いです。
麻疹は「空気感染」するため、同じ空間にいるだけで感染する可能性があります。その感染力はインフルエンザの数倍以上、新型コロナウイルスの数倍とも言われています。 症状も激しく、高熱、ひどい咳、全身の発疹に加え、妊婦さんの場合は肺炎や脳炎などの重い合併症を引き起こしやすく、注意が必要です。
Q2. 現在妊娠中ですが、念のためにワクチンを打てますか?
A2. 残念ながら、妊娠中は接種できません。
麻疹ワクチンは「生ワクチン(毒性を弱めたウイルス)」を使用しているため、理論上の胎児への影響を考慮し、妊娠中の接種は禁忌(禁止)とされています。
Q3. 私がワクチンを打てないなら、どうやって予防すればいいですか?
A3. ご家族に協力してもらうことが重要です。
妊婦さんご本人が打てない以上、同居のご家族(パートナーや上のお子様など)がウイルスを家庭内に持ち込まないことが最大の防御になります。
- ご家族の接種歴をチェック: 母子手帳などで2回のワクチン接種を完了しているか、または過去に罹患して抗体があるか確認してください。
- 枚方市近隣での流行状況に注意: 外出時は人混みを避け、家族も疑わしい症状がある場合は早めに検査・隔離を行うことが大切です。
Q4. 妊娠中に麻疹にかかると、赤ちゃんに影響はありますか?
A4. 早産や流産のリスクが高まります。
麻疹ウイルス自体が赤ちゃんの形(奇形)に影響するという報告は現在のところありませんが、お母さんの高熱や重症化によって、流産、死産、早産を引き起こす頻度が上がることがわかっています。
Q5. 街で感染者と接触したかもしれない!どうすればいい?
A5. 決して直接来院せず、内科へご相談ください
麻疹は感染力が極めて強いため、待合室で他の妊婦さんへ感染させてしまうリスクがあります。
接触から72時間以内であれば、免疫グロブリンという別の注射を打つことで、発症を抑えたり症状を軽くしたりできる可能性があります。
まずは、お近くの内科がある医療機関へお電話でご相談ください。
麻しんに関する詳しい情報はこちらをご覧ください
麻しん(はしか)|厚生労働省
