• 2026年3月3日

教えて!岩佐院長~タイミング療法って何をするの?「自然な妊娠」を最大化するための疑問を解消!~

「まずは自然な形で授かりたい」と願うカップルが、最初に選ばれるのがタイミング療法です。
「病院に行くほどではないかも?」と迷っている方のために、具体的な内容をQ&A形式でまとめました。

Q1. タイミング療法とは、具体的にどのようなことをするのですか?

A. お二人の自然な力を、医学的なデータで「最大化」するサポートです

ただ日を予測するだけでなく、1周期(約1ヶ月)の中で主に3つのステップを踏んで進めていきます。

  • Step 1(卵胞チェック): 月経10〜12日目頃にエコー検査を行い、卵子の入った袋(卵胞)が約20mmに育っているかを確認します。
  • Step 2(タイミングの指示): 精子と卵子の寿命を計算し、最も妊娠率が高まる「ベストな48時間」を特定して、「この日に仲良くしてください」とアドバイスします。
  • Step 3(排卵確認とサポート): 数日後に排卵が済んだかをエコーで確認します。必要に応じて、着床(赤ちゃんがお部屋にくっつくこと)を助けるお薬を処方します。

Q2. 市販の排卵検査薬を使えば、病院に行かなくても同じですか?

A. 病院では、より「多角的で確実な」チェックが可能です

市販の検査薬も便利ですが、病院でのチェックには以下のメリットがあります。

  • 「実物」を確認できる: 検査薬が陽性でも、実際には卵が育っていなかったり、排卵できずに消えてしまったりすることがあります。エコーなら「実物」の卵を確認できるため、空振りを防げます。
  • 内膜の厚さがわかる: 卵が良くても、赤ちゃんのお布団(子宮内膜)が薄いと着床できません。内膜の厚さも同時にチェックし、対策を打てるのは病院ならではです。
  • 排卵を促せる: タイミングに合わせて注射(hCG注射)を打つことで、より確実に排卵を促すコントロールも可能です。

Q3. どれくらいの期間、タイミング療法を続けるのが一般的ですか?

A. おおよそ「3〜6周期(約半年)」がひとつの目安です

適切なタイミングで半年続けても授からない場合、卵管が卵子をうまくキャッチできない「ピックアップ障害」など、外からは見えない原因が隠れている可能性があります。
時間を大切にするために、半年を目安に人工授精などへのステップアップをご提案することが多いです。

Q4. 医師から日を指定されると、プレッシャーを感じてしまいそうです

A. ぜひ「義務」ではなく「お二人のコミュニケーションの日」と考えてみてください

どうしても「この日にしなきゃ」という宿題のようなプレッシャーを感じてしまう男性は少なくありません。ですが、リラックスして過ごすことはホルモンバランスにとってもプラスです。お二人でポジティブに「大切なデートの日」と捉えていただけると嬉しいです。

岩佐院長からのアドバイス

タイミング療法は、お二人のプライベートな時間を尊重しつつ、私たちが医学的なバックアップを行う共同作業です。「まずは自分の体のリズムを知りたい」という軽い気持ちで受診していただいて構いません。

一緒に、あなたに最適なタイミングを見つけていきましょう。

岩佐弘一 プロフィール
ホルモン研究とガイドライン執筆の経験を、あなたの健康へ

大学時代より、女性の健康の要である「女性ホルモン」の研究に深く携わってまいりました。 その専門性を活かし、日本産婦人科学会の「低用量ピルガイドライン」や更年期女性に関する数多くの論文の執筆活動など、正しい医療情報の普及にも力を入れています。

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