• 2026年2月16日

教えて!岩佐院長 「卵管」と「子宮」の検査って何をするの?〜妊娠への道筋を整えるために〜

「不妊治療の検査は痛そう……」
そんなイメージを抱きやすいのが、卵管や子宮の内部を調べる検査かもしれません。しかし、これらは「卵子と精子が出会えているか」「赤ちゃんが育つお部屋は綺麗か」を確認する、非常に大切で前向きな検査です。


今回は、当院でもよくご質問いただく「卵管通気・通水検査」と「子宮鏡検査」について詳しく解説します。

卵管通気・通水検査

〜精子と卵子の「出会いの道」をチェック〜

卵管は、排卵された卵子と精子が出会い、受精する大切な場所です。ここが詰まっていると、どんなにタイミングを合わせても妊娠は難しくなります。

● どんな検査?
子宮の入り口から細い管を入れ、空気や液体(生理食塩水など)を流し込みます。その時の圧力の変化や音、超音波画像で「通り具合」を確認します。
● 時期: 月経終了後〜排卵前までに行います。
● メリット
実は「治療」の一面もあります。ガスや水を通すことで卵管の通りが良くなり、検査後数ヶ月は妊娠しやすくなる(ゴールデン期間)と言われています。
● 痛みは?
重い生理痛のような鈍痛を感じる方もいますが、短時間で終わります。不安な方には鎮痛剤の併用もご提案しています。

子宮鏡検査

〜赤ちゃんが育つ「お部屋の内装」をチェック〜

受精卵が着床する場所である「子宮の内腔」を、内視鏡(カメラ)で直接観察する検査です。

● どんな検査?
胃カメラの非常に細い版(直径約3mm)を使い、子宮の中にポリープ、筋腫、癒着、炎症などがないかを確認します。モニターでご自身の目で確認していただくことも可能です。
● 時期
子宮内膜が薄く、観察しやすい月経終了直後に行うのがベストです。
● メリット
超音波検査(エコー)では見つけにくい小さなポリープを発見できます。これを取り除くだけで、すっと妊娠に至るケースも少なくありません。
● 痛みは?
非常に細いカメラを使用するため、多くの方は麻酔なしで「少し違和感がある」程度で受けられます。

なぜ、これらの検査が「推奨」されるのか

「まだ始めたばかりなのに、そこまで調べる必要はあるの?」と感じるかもしれません。
しかし、もし卵管が詰まっていたり、子宮にポリープがあったりした場合、それを知らずにタイミング法を続けることは、心身ともに大きな負担となってしまいます。「最短距離で授かるための地図」を作るのが、これらの検査の役割です。

最後に

当院では、患者さんの不安に寄り添い、できるだけリラックスして受けていただけるよう配慮しています。
「まずは相談だけ……」でも構いません。あなたの「知りたい」「授かりたい」という気持ちを、私たちは全力でサポートします。

※当院では造影剤を使った卵管造影検査や子宮鏡検査は実施しておりません

岩佐弘一 プロフィール
ホルモン研究とガイドライン執筆の経験を、あなたの健康へ

大学時代より、女性の健康の要である「女性ホルモン」の研究に深く携わってまいりました。 その専門性を活かし、日本産婦人科学会の「低用量ピルガイドライン」や更年期女性に関する数多くの論文の執筆活動など、正しい医療情報の普及にも力を入れています。

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