- 2026年1月7日
若年層のがん罹患が増えています~若いからこそ予防と早期発見を~
近年、世界的に「若年層(20〜49歳)のがん」が増加していることが報告されています。
2025年12月に国立がん研究センターが発表した国際共同研究によると、日本を含む多くの国で若年層のがん罹患率が上昇していることが明らかになりました。
特に女性では、
- 子宮頸がん
- 子宮体がん
- 大腸がん
の増加が顕著で、生活習慣や環境要因の影響が示唆されています。
子宮体がん・大腸がんは複数の国で罹患率・死亡率ともに増加
研究では、子宮体がんと大腸がんは、複数の国で罹患率だけでなく死亡率も上昇していることが示されました。
特に子宮体がんは、
- 日本
- 韓国
- 米国
- イギリス
- エクアドル
などで若年層の死亡率も増加しており、早期発見の重要性が強調されています。
子宮体がんとは
子宮体がんは、子宮の内側を覆う「子宮内膜」に発生するがんです。
閉経後に多いがんとして知られていましたが、近年は若い世代での増加が問題視されています。

子宮体がんのリスク要因
以下のような要因が、子宮体がんのリスクを高めるとされています:
- 肥満(脂肪細胞によるエストロゲン過剰)
- 出産経験がない
- 月経が早く始まり閉経が遅い
- 糖尿病
- タモキシフェンの使用
- 遺伝性疾患(リンチ症候群など)
特に肥満は、若年層の子宮体がん増加と強く関連している可能性があります。
子宮体がんを発見するには?
子宮体がんには全国的な検診制度がないため、症状に気づくことが早期発見の鍵になります。
早期発見のポイント
- 月経以外の出血があれば婦人科へ
- 閉経後の出血は必ず受診
- 超音波検査で子宮内膜の厚さをチェック
- 必要に応じて子宮内膜細胞診・組織診(生検)
子宮頸がん・大腸がんの予防方法
子宮頸がんの予防
- HPVワクチン接種
- 子宮頸がん検診(細胞診・HPV検査)
- 喫煙を避ける
- 性感染症予防
大腸がんの予防
食物繊維を多く摂る
- 赤肉・加工肉を控える
- 適度な運動
- 肥満を防ぐ
- 便潜血検査(大腸がん検診)を定期的に受ける
まとめ
若年層のがんは、世界的にも日本でも増加しています。
しかし、予防できるがんや、症状に気づけば早期発見できるがんも多くあります。
「若いから大丈夫」ではなく、「若いからこそ予防と早期発見を」
これが今、世界中で求められている視点です。
当院でも枚方市、寝屋川市の子宮頸がん検診、大腸がん検診が受けられます。(年齢、実施年度などは市町村のホームページにてご確認ください)定期的な受診をお勧めします。
