- 2025年3月21日
更年期障害の治療について
45歳から55歳くらの10年間は、女性ホルモンが急激に減少することで様々な症状に悩まされることがあります。この期間が更年期と呼ばれています。
更年期を乗り切り、若々しさと健康を保つには、食事、運動、睡眠など基本的な生活習慣を整えることが大切です。またこの時期は仕事や家庭においても変化やストレスが生じることも少なくありません。気軽に悩みを相談できる場があれば、それだけでも症状が緩和することがあります。
症状が強い方や日常生活に支障を来している方は、薬物療法で症状を抑えることが出来ます。更年期だからと諦めないで、適切な治療を受けながら生活の質を高めていきましょう。
更年期の主な症状

当院では以下の治療を行っています。
ホルモン補充療法
貼付薬のエストラーナ(女性ホルモン)、飲み薬のデユファストン(黄体ホルモン)を服用することで、更年期の症状が改善する他、動脈硬化や認知症、骨粗鬆症などを予防する抗加齢にも効果が期待できます。一方で月経のような出血が出現します。
メルスモン
ヒトの胎盤成分(プラセンタ)を使った注射の薬です。胎盤由来のたくさんの種類のアミノ酸が成分に含まれており、更年期症状の改善が期待できます。
漢方薬
更年期の症状改善に効果があり、出血等の副作用はありません。また、抗加齢の効果はありません。
エクオール
大豆イソフラボンを含むサプリメントです。更年期の症状改善に効果があり、出血等の副作用はありません。抗加齢の効果もある程度期待できます。(医薬品ではないため健康保険は適用されません)
尚、尿もれや肌荒れなどは加齢に伴う症状のため、これらの治療による効果は期待できません