• 2026年2月3日

教えて!岩佐院長~「これって不妊症?」~

こんにちは。院長の岩佐です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
本日は、結婚して数年が経過し、お子様を望まれている方からよく寄せられるご相談について、産婦人科医の視点からお答えします。

Q1. 結婚して3年経ちますが、なかなか子どもを授かりません。「不妊症」なのでしょうか?

A. 医学的な定義に照らし合わせれば、「不妊症」の疑いがある状態といえます。
日本産科婦人科学会では、不妊症を以下のように定義しています。

「妊娠を望む健康な男女が避妊をせずに性交をしているにもかかわらず、一定期間(通常は1年)妊娠しないもの」

以前は「2年」とされていましたが、現在は「1年」が目安となっています 。3年経過されているとのことですので、一度治療や検査を検討すべき段階にあります 。

Q2. 「不妊症」と診断されるのが怖いです。もう子どもを授かるのは難しいということでしょうか?

A. 決してそうではありません。「不妊症=子どもができない」という意味ではないのです。
「不妊症」とは、あくまで「何らかの原因で妊娠しにくくなっている状態」を指す言葉です 。

● 排卵のタイミングが少しずれている
● ホルモンバランスの乱れ
● 卵管が少し狭くなっている

こうした「少しの理由」で授かりにくくなっているケースは非常に多く、医療の手助けがあれば妊娠できる可能性は十分にあります 。また、原因の約半数は男性側にあることも分かっています 。

Q3. まだ病院へ行く勇気が出ないのですが、もう少し様子を見ても大丈夫ですか?

A. 可能な限り、早めの受診をお勧めします。

特に女性の年齢は、妊娠率に大きく関わります 。「もう少し様子を見よう」と悩んでいる間に時間が過ぎてしまうのが、一番もったいないことです 。 まずは「治療」のためではなく、「今の自分の体の状態を知る(検査)」ために、気軽にクリニックのドアを叩いてみてください 。

Q4. 受診すると、どのような検査から始まるのでしょうか?

A. いきなり高度な治療をすることはありません。まずは現状を知るための基本検査からスタートします。

● 超音波検査: 子宮や卵巣の状態をチェックします 。
● 血液検査: ホルモンの値を調べます 。
● 精液検査: 男性側のチェックも欠かせません 。

まずは最初の一歩として、「生理中の2〜5日目あたり」に受診されると、ホルモン検査などがスムーズに進みます 。

Q5. もし不妊治療に進んだ場合、費用はどのくらいかかりますか?

A. 2当院の平均的な費用は20万円程度です。2022年4月から保険適用(原則3割負担)となり、以前より負担が抑えられるようになりました。

治療ステップごとの自己負担額(3割負担)の目安は以下の通りです。

治療ステップ費用の目安(1回あたり)内容
タイミング法約3,000〜20,000円超音波検査、排卵予測、指導
人工授精(AIH)約10,000〜30,000円精子の洗浄・濃縮、子宮内への注入
体外受精(IVF)約150,000〜200,000円採卵、受精、培養、胚移植
顕微授精(ICSI)約200,000〜250,000円卵子に精子を直接注入する高度な技術

※使用する薬剤や検査内容により変動します 。
※保険適用には女性の年齢制限(治療開始時に43歳未満)や回数制限があります 。

また、高額療養費制度の利用や、お住まいの自治体独自の助成金制度により、さらに負担を軽減できる場合があります 。
・全国健康保険協会の高額療養費制度はこちら:高額な医療費を支払ったとき | こんな時に健保 | 全国健康保険協会
・枚方市不妊治療ペア検査費用助成事業はこちら:hunin_kensa_tebiki20240318.pdf

一人で悩み、不安を抱え込むのはとても辛いことです。
原因がわかれば、適切なアプローチが見つかります。私たちと一緒に、最初の一歩を踏み出してみませんか?
まずはご相談のみでも構いません。お気軽にご来院ください。


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