• 2026年1月24日

教えて!岩佐院長~これって生理不順?知っておきたい「正常な生理」と隠れた病気のサイン~

こんにちは。院長の岩佐です。
外来でよく「私、生理不順なんです」とご相談を受けますが、詳しくお話を伺うと「それは正常の範囲内ですよ」ということもあれば、「早めに検査しましょう!」というケースもあります。
今回は、意外と知らない生理不順の定義や、ホルモンバランス以外に隠れている可能性のある病気について、Q&A形式でわかりやすくまとめました。

Q1. そもそも「生理不順」ってどんな状態を指すのですか?

A. 医学的には、「正常な生理の範囲」から外れている状態をすべて生理不順(月経異常)と呼びます。
まずはご自身のサイクルと、以下の「正常な目安」を比べてみてください。
● 周期: 前回の開始日から次の開始日までが 25日〜38日
● 期間: 出血が 3日〜7日間 続く
● ズレ: 毎月のズレが 6日以内
これらから外れる場合、例えば「月に2回生理が来る(頻発月経)」や「数ヶ月に1回しか来ない(稀発月経)」といった状態が生理不順にあたります。

Q2. ストレスのせいだと思って放っておいても大丈夫?

A. 一時的なものなら様子見もアリですが、3ヶ月以上空く場合は要注意です。
生理は脳からの指令で動いているため、環境の変化やストレスで一時的に乱れることはよくあります。しかし、「3ヶ月以上生理が来ない(無月経)」状態を放置すると、子宮体がんのリスクが高まったり、将来の妊娠に影響したりすることがあります。「体からのサイン」と捉えて、早めにご相談くださいね。

Q3. ホルモンバランス以外に原因があることもあるのでしょうか?

A. はい、子宮や卵巣の「形」の問題や、他の臓器の病気が隠れていることもあります。
「ただの周期の乱れ」だと思っていたら、実は以下のような病気が原因だったというケースも少なくありません。

  1. 子宮の病気: 子宮筋腫やポリープ、あるいは子宮頸がん・体がん。これらによる出血を「生理」と勘違いしている場合があります。
  2. 卵巣の病気: 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など、排卵がスムーズにいかない体質。
  3. 甲状腺の病気: 喉にある甲状腺の機能が乱れると、生理周期に大きく影響します。
  4. 妊娠: 「少し早い生理が来た」と思ったら、実は妊娠初期の着床出血だった、ということも産婦人科ではよくあるお話です。

Q4. 病院に行くべき「受診の目安」を教えてください!

A. 「いつもと違う」と感じる以下のサインがあれば、迷わず受診しましょう。

  • 生理以外の時期に出血(不正出血)がある
  • 急に経血量が増えた、大きなレバーのような塊が出る
  • 生理痛が年々ひどくなっている
  • 3ヶ月以上生理が止まっている
  • 半年以上、周期がバラバラで予測がつかない

岩佐院長からのメッセージ

私たちの体はロボットではないので、多少のズレは誰にでもあるものです。でも、もしあなたが「いつ来るかわからなくて不安」「これって変かな?」と少しでも感じているなら、それは受診するのに十分な理由になります。
検査といっても、まずは超音波(エコー)で子宮の状態を見たり、採血でホルモン値を調べたりする簡単なものから始められます。当院には女性医師の外来もありますので、一人で悩まず、お気軽にドアを叩いてくださいね。

岩佐弘一 プロフィール
ホルモン研究とガイドライン執筆の経験を、あなたの健康へ

大学時代より、女性の健康の要である「女性ホルモン」の研究に深く携わってまいりました。 その専門性を活かし、日本産婦人科学会の「低用量ピルガイドライン」や更年期女性に関する数多くの論文の執筆活動など、正しい医療情報の普及にも力を入れています。

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